データベース検索においてこれまで多くの先人の英知が集積されてきました。
しかし、その検索結果の「全貌を見る」ということにおいては優れたインターフェースは存在しませんでした。
この革新こそ、ブレークスルーへの課題と心得て我々が出した解。
そして、更にそれ以上の可能性を秘めたものとして、
「Wall(ウォール)」が誕生しました。
検索の先に来るべきもの
ある言葉で検索をして、該当件数が100万件あったとします。検索によりその最初の10件が表示されます。その次の10件、そのまた次とページをめくっていくかもしれませんが多くの場合10ページですらめくることをしないでしょう。では検索結果の100万件の意味とは何でしょうか。このような検索において目に触れることのない99万9900件以上の結果は単にカウント要員でしかありません。
検索して出来るだけ広い範囲から知りたい。この素朴な欲求に応える最善とは何でしょうか?フットプリント・オンラインはこのことに正面から向き合い、従来のデータベース検索にはない概念を形成しました。全部を見せるために。それがWallの誕生です。
アーカイブ全体像を可視化するWall
データベースはいつの間にか膨大な情報の塊になり、時間の経過と共に、情報の全体像の掌握と管理が難しくなっていきます。アーカイブシステムには、この蓄積された情報の「量」を武器に変換することができる仕組みが必要です。 従来のデータベースでは、数万件の情報リストの全件を一挙に表示するようなことは、システムの負荷を理由にタブー視されてきました。しかもそれら全部の項目が個々にリンクされているなど考えられないことでした。しかし、フットプリント・オンラインのWallは数万件の情報リストおよび各リンクの生成と高速な一挙表示を可能にし、コンテンツの全体像とその繋がりを可視化しました。そして将来のインフラ成長に備えて数十万件であってもWall表示可能な情報圧縮技術も開発中です。Wallはデータベースにおいて「見る」ということを革新しました。
コンテンツビューワーとしてのWallインターフェース
Wallは検索結果だけでなく、1冊の本の全ページの表示=
Papyrusのようなものとしても振る舞います。すべての本が並んだ書棚も
Wallとして扱います。すべてのページがサムネール表示された
Wallもあります。これは本の目次の再定義の役目も果たしています。そしてこの目次の多次元化として
Sagaがあり、
Sagaもまた
Wallインターフェースを継承しています。
「全貌を見る」という行為が、「アーカイブの目次」から「アーカイブから得られる黙示(隠された真理を示すこと)」へと進化していくインターフェースとして
Wallは成長し続けます。